手接神社は河童伝説で有名!『河童の恩返し』で云い伝わる手の病気の祈願ができる神社を紹介!

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神社巡りを趣味としているTAKATSUです!

 

その土地ゆかりの神社をめぐり,神社の歴史や伝説に思いを巡らせるのも神社巡りの醍醐味だと思います。

茨城県の河童伝説といえば,『牛久の河童』が有名ですが,私の住む地元小美玉市にも河童にまつわる神社があります。『河童の恩返し』として,有名な手接神社をご紹介します。

河童と人間の関係性が,温かい人情溢れる内容で,今もなお,語り継がれている理由のひとつなのかもしれません。
茨城空港から車ですぐの手接(てつぎ)神社をご紹介します!

『河童の恩返し』手接神社に言い伝わる河童伝説をご紹介!手の病気祈願ができる神社!

手接神社 住所:茨城県小美玉市与沢1112
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手接神社は,河童の恩返しで有名な神社です。

 

手接神社の御祭神は,罔象女命,大巳貴命,少彦名命です。

罔象女命イザナミが産んだ水の神様大巳貴命少彦名命縁結びのご利益があると知られています。

 

さて,『河童の恩返し』をご紹介します。

~民話『河童の恩返し』~

 

『ある日、俊幹が愛馬と梶無川の岸を散歩をしていると、突然馬が足をふんばって進みません。おかしいと思って馬の足を見てみると、馬の尻尾を引っ張る河童がいます。俊幹はすぐに刀をふりかざし、馬の尻尾をつかむ河童の手を一刀両断。切り裂いてしまいました。そして尻尾を掴んだままの手を館に持って帰ってしまいました。

 

その夜、なんと,俊幹の枕元に昼間の河童が現れ、涙ながらに訴えました。

「わたしは梶無川に棲む七郎河童です。昼間は殿様の馬にいたずらをしてしまい、手を失いました。とても反省しています。申し訳ありませんでした。ただただ、心配なのは年老いた母のことです。このままでは泳ぐことも魚をとることもできません。どうか手をお返しいただけないでしょうか。もし、お返しいただけるなら毎日魚を届けにきます。そして、先祖から伝わる秘伝の薬の作り方をお教えします。」

 

俊幹は母を思う河童の心に免じて「もう悪いことはしないように」と言って、手を返してあげました。河童は約束を守り、薬の秘法ときりすね等を俊幹に伝えました。そして、翌日から毎日2匹の魚が館に届けられるようになりました。

 

それから数年経ったある日。いつも届けられるはずの魚がありませんでした。翌日、河童を心配した俊幹が川に行くと、河童が泡を吹いて死んでいるではありませんか。哀れに思った俊幹が祈ると、河童の遺体は川上へと逆流していきました。

そして、遺体が川上の与沢に流れ着くと、それを見つけた芹沢家の家臣は俊幹に報告し、その場所に小さな祠を建てました。祠は手接明神と呼ばれ人々に大切にされました。やがて祠は場所を移して,今の手接神社となりました。』

という伝説のある神社。

 

我を守るために,いたずら河童の手を切ったことから始まるこの伝説,河童に手を返して母親のため,約束を守るため,一生懸命に生きた河童を祈り,今では,手の病気を祈願する神社として知られています。

 

手の病気を祈願することができることから,手型の絵馬や手袋などを奉納する,ユニークな神社です。

手型の絵馬や手袋の奉納は,手と手を取り合っているように奉納されていたり,ご自身の手型を切り取っていたり,手袋に願いを書いて奉納されていたりと,独特の雰囲気を感じました。

 

河童の石碑

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鳥居をくぐると,左側に見えてくる河童の石碑。これ程リアルに河童の像があるのに驚きました。どうして河童?と普通に疑問を抱き,石碑を読んだり,調べたりするきっかけにもなりましたね!

初めてこの神社を訪れたとき,河童ではなく,ご神木のあたりで蛇を見かけたのですっ!

神社で蛇を見かけることは,運が良い!とされているみたいですね!

ただ,そのときは驚きすぎて,写真を撮る発想もなく,じっと固まってしまいました。蛇は木を登っていき,どこか木の隙間に入ってしまったようです。その後,手と手を合わせて蛇に向かって,お祈りをさせていただきました。

参拝後,実は・・・個人的に色々な業種の方々との出会いがあり,地域の方との交流も増えたのです・・・手接神社の手と手を取り合う,繋がりの御利益もあったのかなあ?と,感じたのでした!

 

手接神社は,地域の方々で掃除をされていて,とてもきれいな神社が保たれているのが,いつも印象的です。

本殿には,きりすねが置いてある!?

民話『河童の恩返し』の、手を返してもらった河童は,そのお礼に,魚や秘伝の薬,きりすねを届けたとありますが,その『きりすね』がなんと本殿に参拝者向けに置いてあるのです。

 

『きりすね』は,ご自身の身体の痛い場所に結び,症状が改善してくると,『きりすね』が切れるという,現代でいうと,『ミサンガ』のようなお守りのようなものです

 

本殿に置いてあるので,戴いていいのか迷う参拝者もいるようですが,お賽銭と引き換えにという方もいらしゃるようです。

 

とくに痛いところがなかったので,私はいただきませんでしたが・・・お守りにいただいてもよかったかな・・・と少しだけ思いました。

手接神社へのアクセス

茨城空港から近くに位置する手接神社。

茨城空港から出発しましょう!茨城空港前交差点を左折します!

この交差点,左側に『ごぼうの直売所』があります。

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茨城空港前の交差点を左折すると,左側に『ごぼうの直売所』があります。

ピンクの建物が可愛らしい直売所です。

手接神社アクセスjpg-min

茨城空港前の交差点を左折すると,しばらく,しばらく道なりに車を走らせていきます。

しばらくです。信号もしばらくありません。手接神社に到着するまで,1つだけ信号機を通り過ぎます。その信号機を通り過ぎると,精米所が左側に見えてきます。この精米所を見落とさないでください!

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この精米所のすぐ後ろにみえてくるのが,こちら。

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精米所が見えてきたら左折準備・・・精米所を通り過ぎてから左折します。
矢印のように道なりに進んでいくと,漬物工場が見えてきます。矢印のように道なりに進むと,目の前に手接神社が見えてきます。
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漬物工場を左手にみて進んでいくと,左側に駐車場があります。車でお越しの際は,駐車場があるので問題ありません。

  • 茨城空港から手接神社への行き方

まとめ

手接神社の御祭神は,罔象女命,大巳貴命,少彦名命です。

手接神社に伝わる民話『河童の恩返し』が有名で,神社の中央には,河童の像が置かれているほど,この神社の象徴です。

河童がいたずらをしたことで,河童の手を刀で切って奪ってしまった主のもとへ,いたずらへの反省と年老いた母のへの想いを伝えにきた河童・・・。手を返してくれたお心優しい主のために,魚や秘伝の薬,きりすねを届ける河童。数年後,河童の姿が見えないと心配した主が河童の死体を発見し,祈り続けて,この河童を祀る神社を創ったといわれています。

 

本殿には痛いところに巻く『きりすね』がおいてあり,参拝者の方が自由に持ち帰ることもできるそうです。

 

茨城空港から近くに位置する手接神社は,神社境内隣に,駐車場が完備されています。

いつ参拝しても,綺麗な境内が保たれていて,地域の方々の手入れが届いているんだなあと感じます。
『手』をきっかけに様々な繋がりが生まれ,大切なことを教えてくれるこの民話『河童の恩返し』は今もなお地域住民に愛され,手の病気を祈願できる神社として,大切に,大切に現代にも受け継がれています。

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